イビツ1
主人公の和樹は、デザイン専門学校に通う普通の男子。一人暮らしをしているが、時々高校生の妹が来て掃除などをしてくれる。その日も妹からの電話で、「いつも臭いって文句言われるんだからー」と小言を言われながらゴミ出しに向かうところだった。いつも朝は忘れてしまうので、ゴミ出しが夜になってしまうのだが、その日はゴミ捨て場に少女が座っていた。汚れたロリータの衣装を着て、兎のぬいぐるみを持っている。臭くて汚く、どこからか変な汁も出ている。破れた日傘をもった右手にはリストカットどころではない裂傷があり、自分で縫った痕がある。
そして和樹がゴミを捨てて素早く少女の元を離れようとした瞬間、「ねぇ、妹いる?」と訊かれたのだ。確かに自分に言われた気がして、「俺?いるけど…」と答えてしまった。思えばこれが悪夢の始まりだったのである。
翌日の夜もゴミを出しに行った和樹は、またゴミ捨て場に少女がいるのを発見した。後ろの方に捨てておけばいいや、と重い、ポイッと投げて帰ろうとすると、軽く投げたはずなのに、ほかのゴミが崩れたようで、少女の「痛い…」という声が聞こえた。そして和樹のもとに来て、「私の大事な圭一が汚れたわ」と言う。「この子は汚くしちゃいけないの」というが、和樹は、元々汚いじゃねえか、と少女を振りきって部屋に戻るが…。