イビツ3
部屋に戻ってひと通り愚痴を言うと、部屋が片付いていることに気がついた。実の妹のヒカリが勝手に掃除していくことがあるので、気にせずそのままベッドに突っ伏した。その夜、和樹の部屋のドアが開く…。ロリータ少女が大家からマスターキーを借りて侵入してきたのだ。和樹の脱ぎ散らかした無垢を片付け、布団をかけ直し、和樹が少女を突き飛ばして怒鳴ったことを、「これって愛だよね」と受け取り、和樹の寝顔に「私のお兄ちゃん、見ぃつけた」と言った。
翌日、妹のヒカリが和樹の部屋を訪れ、部屋がキレイなことに感心する。いつもヒカリがキレイにしてもすぐ汚して怒られるからだ。そして少女は二人が仲良く食事にむかうところを見ていた。
その夜も少女侵入してきた。和樹はヒカリと勘違いし、「ああヒカリか…また終電逃したのかよ」と夢うつつでつぶやく。翌日スーパーで大家に見つかり、「ちゃんと返しなさいよ、カギ!」といわれた。妹と名乗る人物がカギを忘れたと言って借りていったままなのだという。「今聞いてみます」と携帯電話でヒカリにかけてみると、カギも借りてないし、ヒカリが掃除しに言ったのは2週間前だということがわかった。帰宅してゴミ袋を見ると、ヒカリが忘れていった化粧品が、食べられていた。