イビツ6
ユカに事情を話すとすぐに、「もしかしてそれ、“怪奇ロリータ”じゃない?」という。ヒカリは初めて聞く話だったが、それは以前和樹が耳にしたのと同じ内容だった。「あ、でも、似てるけどきっと違うよ」とユカは不安顔のヒカリに取り繕って言った。そして、せっかく来たんだし、一緒にバスケの練習をしようと誘う。顧問には練習の許可はもらってあるので、大会も近いし、じゃあ一緒に…と、ヒカリは教室に体操服を取りに行った。休日なので校舎の明かりはついていないため、暗くてなんだか怖い。
その間一人で体育館で練習していたユカの前に、鈍器を持ったロリータ少女が現れた。「ヒカリはどこ?」と聞いてくる少女が、さっき話していた和樹のストーカーだと理解したユカは、毅然と少女に立ち向かう。「何イカれたこと言ってんのよ!」と肩を押し、「あんたがしてるのはストーカー行為よ!」など、罵詈雑言を浴びせた。すると少女は鈍器を持ち出し、ユカの左足を折ってしまう。そして、両腕、全身を殴打し、最終的には顎まで打ち付けた。
平穏そうな体育館にヒカリが戻ってみると、ユカが見当たらない。ユカの眼鏡が落ちていたので、不思議に思っていると、体育館の隅にユカはいた。しかし暗くなっていてよく見えない。